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執筆者の写真Eita Kitazawa

動物番組の見方

甲斐犬のマルコくん。マイペースなおとこのこ。いい年齢になってきたけれど、とても元気なマルコくんです。


僕は動物の番組をよく観ます。家庭で犬を飼い始めたときの様子を定点カメラでずっと撮影している番組を去年の暮れあたりに観ました。その家族は柴犬が好きらしく、犬の保護施設から、繁殖引退犬の柴犬を飼うことになりました。飼うことになった柴犬は、僕が観るかぎり、そんなに愛想がいいワンちゃんではなかったのですが、その家族はそんなことおかまいなく、そのワンちゃんを何回も抱こうとしちゃうわけです。その家族は抱くことが愛情なんだと思っていたのかもしれません。新たな環境に慣れていないところに、そんなに馴れてない人たちに抱かれるわけですから、緊張で固まっていました。何日か経って環境に少し慣れたあたりで、そのワンちゃんは抱かれることを拒否するようになってしまいました。そのワンちゃんは抱かれることが元々すきではなかったんだと思われます。テレビの番組なので、保護犬だから、繁殖引退犬だったから、今まで愛されてなかったからこんなふうになってしまったんだ、と、感動するようにまとめていましたが、僕が観る限りでは、その家族はたしかに柴犬が好きなんだと思うけれど、でも、柴犬を愛してはなかったんだと思います。柴犬のことを理解できてなかったんだと思います。

柴犬とか甲斐犬などの日本犬って、野生の動物に近いところがあるので、愛玩犬を飼うような感覚でいると、失敗することがあります。たとえば、オオカミ犬を飼いたい人って、見た目はオオカミだけど心は犬になっている子を飼いたいと思っているはずです。心がオオカミのままだと人に馴れないところがあるので、愛玩犬の心を持った飼い主にベタベタに馴れる子を飼いたいはずです。けっきょく愛玩犬をもとめているわけです。愛玩犬をもとめているのに野生の動物を飼ってしまうと、それはうまくいかないわけです。柴犬を飼い始めた家族も、その柴犬ではなく、愛玩犬らしいワンちゃんを飼い始めていたらよかったのかもしれません。だけど、そのワンちゃんのことを理解できていって、そのワンちゃんのことを受け入れていって愛することができるようになっていけば、「柴犬を飼ってよかった」って思うようになっていくと思います。たぶんきっとそうなっていくことでしょう。

といった感じに動物の番組を観ているのですが、だいたい歪んだように表現されるので、とくに保護犬とかは、真実と世の中でけっこうズレが大きいです。タレントの中井くんの一件も真実はどうなっているんですかね? 



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